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ネット・ゲーム依存症ってなんだろう?
2018年6月、WHO(世界保健機関)がICD-11(国際疾病分類第11版)に「ゲーム障害」を追加。
2019年5月のWHO総会で正式に承認され2022年1月から発効。
それにより『ゲーム障害(gaming disorder)』
新たな依存症として、薬物依存症やアルコール依存症、ギャンブル依存症と並び、
治療が必要な疾病として扱われることになります。
もしかしたら、ネット・ゲーム依存症かな・・・?
インターネット、スマホ、ゲーム等の依存により引き起こされる症状・問題はいろいろ
ゲーム依存症になると、脳内に変化が生じます。
ネット・ゲーム依存症になると脳はどうなるのか?
私たちの行動や言動は・・・

“理性”をつかさどる前頭前野と、
“本能”“感情”をつかさどる大脳辺縁系

によって、常にコントロールされています。

通常の状態のときは・・・
前頭前野の働きが優勢!⇒『理性的』

しかし、
ゲームで長時間遊んでいると・・・
次第に前頭前野の働きが鈍くなり、大脳辺縁系の働きが優位になるのです。

その結果、
“本能”“感情”のほうが“理性”に勝ってしまい、やらなければならないことをほったらかしにしてゲームに没頭するようになるのです

『ネット・ゲーム依存症』になると、こういった脳の変化が起こると言われています。
小中学生(幼年期)に起こりうる弊害について
ネット・ゲーム依存症の問題は若年層を中心に広がっています
<学業・金銭面>
遅刻、無断欠席、留年、退学、成績低下、浪費(課金等)

<精神面>
イライラ、うつ、不安感、引きこもり、昼夜逆転、睡眠不足

<身体面>
肥満、少食、暴飲暴食、運動不足、運動機能低下、骨密度低下、栄養障害、エコノミークラス症候群

<人間関係>
親・兄弟・親戚との不和、友人の減少、孤立、家族のうつ、家族のストレス、家族の不眠

<その他>
家出、暴言、暴力、犯罪行為






なぜ子どもは「キレる」のでしょう?
正しいコミュニケーションが解決の糸口に
子どもにとってゲームとは・・・

楽しい時間を過ごせたり、
一緒に遊ぶ友達との関係を深めることが出来たり、
達成感を味わうことができる大切なものです。

それをいきなり取り上げられてしまったら、
子どもは「キレる」行動をとりがちです。

もちろん家族は、子どものために
よかれと思ってゲームを取り上げてしまったり・・・

子どもからすれば、
自分にとって“心の支え”になっているものを、
無理やり保護者によって奪われるようなものです。
その結果・・・
保護者に対する不信感や反抗心が募り、関係が断絶しかねない状況に陥る可能性もあります。
子どもへの対応には注意が必要です。


ネット・ゲーム依存症かな?と感じたらセルフチェック!
ネット・ゲーム依存症かな?まずはセルフチェックしてみましょう
▽ゲームをする頻度や時間制限などのコントロールができない
▽日常生活における関心事や活動よりもゲームを優先する
▽ゲームをすることで問題があるにもかかわらずゲームを続ける
▽学業や仕事などに支障をきたしている

上記4項目が12ヶ月以上続いている場合、ネット・ゲーム依存症の疑いがあります。

※このセルフチェックはWHO「ゲーム障害」ガイドラインを参考にしています。

インターネットやゲームに関する社会の動向
いつでもどこでも世界に繋がる環境が・・・
eスポーツ選手権開催(文化プログラムの一環)
YouTuber(小学生の将来就きたい職業にランクイン)
・日本初の
ネット・ゲーム依存症対策条例施行(香川県)
・WHOが
ゲーム障害を疾病と認める(ICD-11に追加)

2017年の厚生労働省研究班の調査では病的なネット依存が疑われる中高生は
93万人、成人を含めると421万人に上ることが推計されており、問題を抱える人が多くいることが伺えます。韓国や中国では長時間連続してオンラインゲームを利用して死亡する事故も起きており、世界的に見ても大きな社会問題になっています。現在、日本において未成年者へのネットの規制はありません。今後は社会全体で対策を考えていく必要があります。
社会生活に必要なツール・・・だから予防・教育が必要です
いつでもどこでもインターネットにアクセス可能な現代

これまで以上にオンラインで遠くの誰かとつながることや、商談先と会議をしたり、複数の人と交流ができたりと、様々なことが可能になっています。
身近なものとして存在するインターネット、ゲーム、スマートフォン、SNS・・・等々は日常生活や職場環境、交友関係、情報化社会に適用するために必要なツールです。

コミュニケーション、情報、検索、暇つぶし、習い事、遊びなどが手元で事足りてしまう社会

しかしその一方で、情報によって行動を制限されたり、インターネットの中でしか活動ができなくなり、孤立化するという問題も浮き彫りになってきています。過度なのめりこみにより、自分をコントロールすることができず、家族や他者を傷つけ、社会生活が送れなくなるなどの事態に陥ってしまうケースが増えています。

そういった状態をグレイス・ロードでは、分かりやすくネット・ゲーム依存症と呼んでいます。
一般社団法人グレイス・ロード
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